…2005/03/19(土)

 

 どしゃーん。めらめらめぎゃーん。
 むう。またコラムの時間がやってまいりました。なんかさー「ああ、そろそろコラム書かなきゃな」と思ってからきっちり一週間経たないと書けないのは、きっと幼少のみぎりのトラウマなどが影響しているんでしょうな。母親はよく言ってましたが、僕はもう生まれてすぐにべらべらしゃべったそうですよ。「ラカンとカントの構造主義的観点から見た違い」などについて滔滔としゃべったそうです。すごいな俺。
 ちなみに、前回のコラムからぼちぼち2週間が経ちますが、その間に届いた質問は一通です。ふふふ。もうかまいませんよ私は。1通だろうと10通だろうとがっかりしませんとも。リアクションが少ないのにはもう慣れっこさ。あ、あれ、なんでだろ、なんで目からぬぐってもぬぐっても汗が出てくるんだろう。
 まあいいや、ぼちぼち質問にお答えしましょう。上を向いて歩きながら。

上と申します。どんな質問にも答えてくれるそうなので、質問です。

 わー。「上を向いて歩きながら」っていう言葉はこの人の名前につなげるための導入だったんですね。上さん。えへへ。上手いな俺。あと「上と申します」って「上申!上申っ!!」っていって城に駆け込んでくるお侍さんみたいでなんかいいですね。あと、ある宗派では神様の事を「ネ申」って書くらしいですよ。いろんな世界があるんですね。

たまご、というものの存在について、日々お考えのことを教えて下さい。

 え?それだけですか?まあ、いいけど。なんで「たまごの存在」についてどう思っているか知りたいんだろう。ひょっとして広告の制作室かなんかにお勤めでたまごのCMでも作るんでしょうか。えーっと、CMソングはロボピッチャーでお願いしますね。なんか、伊藤君はある日親戚の方に「おい、ロボピッチャーの売れ方がわかったぞ!タイアップだ、CMソングをやりなさい」とか言われたそうです。わかっとるわ!それで出来たらやっとるわ!なーんて僕は思いませんよ。僕はね。

 ドラム森さんの答え

牛丼や納豆にどうしてもたまごの黄身のみをかけたいときに
あー、もっと白身だけでの料理法を知っておくべきだったと自問する。


 なるほど。なかなかエコなお答えです。そういえば最近たまごの黄身だけをかける料理が増えてる気がします。韓国料理とかに多いのかな。違うかな。で、その残りの白身だけの料理を知っておくべきだったと。とてもステキなお答えですね。白身だけの料理って知らないな。なにかあるんですかね。つまり、世の中では膨大な量の白身が捨てられているってことでしょうか。ああああ切ない。なんか今捨てられていく白身たまごの映像がすごい勢いで流れ込んできました。くらくらします。あははは。なんか精子の海を泳いでるみたいだ。わあ、天国ってこんなに身近にあったんだね。

 ベース有田さんの答え

卵と聞くと『黄色いハンカチーフが卵にかわる』っていう手品を
数年前必死で練習したことを思い出します。
小さい頃はスーパーでうってる卵を温めたら、ひよこが出てくると思って
こっそりあっためたりしたなぁ。
最近はといえば『絶妙なかたさのゆで卵』を極めようと格闘中。


 あははははは。なんかまだ天国にいるみたい。わあ。黄色いハンカチーフが卵に変わるって?なんだそりゃ。あははははは。幸せの黄色のハンカチーフが実は卵だったら高倉健もびっくりだ、と。まあいいや。で、有田さん、数年前に必死で練習したのかあ。すごいな。なにがすごいって、子供の頃に練習したんじゃないんですね。完全にきっちりと成人になってから「黄色いハンカチーフが卵にかわる」手品を練習したのか。そうか。わかった。ああ、だめだ、まだ涙が止まらないよう。今度からありちゃんにはもっと優しくしよう。
 ところでスーパーで売ってる卵を温めてたのは本当に子供のころなんですよね。確認ですけど。

 ボーカルの加藤さんの答え

 たまごという存在について日々考えてる事なんてありません。
 あ、でも、ハンプティダンプティというイギリスの童話(マザーグースだと思うんだけど)があって、その話はとても好きでした。あと、「ハンプティダンプティ」っていう名前の響きが好き。


 加藤さんのお答えはいつもつっこみにくいですね。
 これで、次の新曲が「ハンプティダンプティ」っていうタイトルだったらすげえ戦略家だなあ、とか思うのですが、僕がつかんでいる情報によるとそういうことはないそうです。なかなか世の中はうまくいきませんね。
 さて、次の質問に参りましょう。

加藤さん初めましてこんにちは。

 はいこんにちは。

いつも楽しく読ませて頂いてます。今回は初めてメールさせてもらいました。

 おお、こういうメールが来るようになりましたか。「いつも楽しく聴かせて頂いています」ではなくて「読ませていただいてます」っていうメールがくるんですなあ。今の時代は。なんかうれしいですよ。わたくし。

ロボピのライブで印象的だったのは「初アンコール」がかかった時の
加藤さんの嬉しそうなお姿です。あの時は「クエスチョンリピーター」をやって下さいましたが、また聞きたいものです。


 そうなんですよね。僕はよくアンコールを止めたり、ステージでアンコールに関する冗談を言ったりしますが、それはとてもアンコールが好きだからです。アンコールはとても大切にしなくてはならないと思っていて、会場にいる人間の100%に近い人間が本当に望んだときじゃないとやっちゃだめだと思うわけですよ。だからイベントとかで僕らのお客さんだけが拍手してるときなどにはなるべくやらないようにしております。逆に、会場の1/3くらいしかアンコールを望んでいない時にアンコールを二曲もやるようなバンドはあまり好きではありません。
 初アンコールがかかったときの事はよく覚えています。あの時は「クエスチョンリピーター」しか曲がもう残ってなくて、伊藤君が「クエスチョンリピーター」用の鍵盤を持ってきてなかったのに無理やりやったんですね。なかなかパンクな演奏になったと記憶しております。

さて質問は・・・「どうでもいいじゃん、そんなこと」的なんですが
1. あの動いてる似顔絵は誰が書いたの?誰が絵心No1ですか?
2. 好きな早口言葉はありますか?連続何回言えますか?
私は小さい頃「坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた」を得意げに延々と練習してた思い出があります。20回を越えたところで姉にしばかれた気もします。


普通の質問じゃなくてごめんなさい。こういうことが気になる日々を送っております。それでは寒さに負けず、お体に気をつけてライブして下さい。楽しみにしています!
もきろん より


 確かにどうでもいいですが、その「どうでもよさ」の中に大切な事が潜んでいるかもしれません。もちろん頑張って答えますよ。答えますとも!そんなことより「もろきん」という名前の由来の方が気になります。ああ、すいません「もきろん」でした。本当に読み間違えていました。「この人はこのあだ名になるためにどんなおもしろエピソードがあったんだろう」ってうっとりと想像しちゃいました。ごめんなさい。

ドラムの森さんのお答え

> ?好きな早口言葉はありますか?連続何回言えますか?

tonarinokyakuha-yoku-kyakukuukyakuka?

 うん。なんか、よくわからないですが、まあ、森さんらしい感じの回答です。コレをですね、まあ日本語に翻訳すると「隣の客はよく客喰う客か?」になります。もし僕がこんなこといわれたら「いや、違うと思いますよ」ってきちんと答えてあげると思います。
 この早口言葉が好きなんですね?森さん。それでいいんですね?
 まあいいでしょう。人の好みにけちをつけるほどやぼじゃあありません。どんな早口言葉が好きでも自由ですからね。

キーボードなどを担当している伊藤さん

> @あの動いてる似顔絵は誰が書いたの?誰が絵心No1ですか?

あれを書いた本人が「絶対名前はふせてくれ」と言っているので内緒にしておきます。

わら半紙に書かれた落書きを取り込んだものです。
絵心No1は誰なんだろうなあ。みんなの絵見たことないし。
崇さんにうろ覚えでドラえもんを書いてもらったら、どんな風になるか見てみたいなあ。


 昔伊藤君は僕のライブを観に来て、アンケートに目のつながったドラえもんをいっぱい書き「こんな感じのライブでした」とかわけのわかんない事を書いて帰っていったことがあります。あの時は「ああ、この人とは仲良くなれないなあ」と思いました。スネ夫も書いてもらったことがあります。感想は秘す。
 あの似顔絵を描いてくれたのは誰でしょうね。ものすごく仲良くなったら教えてくれるかもしれないので、みなさん頑張ってくださいね。1500回ライブにきたらゴールド会員になれるそうですよ。

> A好きな早口言葉はありますか?連続何回言えますか?

「バナナの謎はまだ謎なのだぞ」まだ1.5回しか言えません。

 僕はさっき2.4回言えました。この早口言葉、欲で出来てますね。いや、良く出来てますね。

では、ベースの有田さんのお答え

>好きな早口言葉はありますか?連続何回言えますか?

子供の頃、「ドラキュラ魔術師手術中」ってのがどうしてもいえなかった。
ためしてみたけど、今でも言えない・・・。


 いやー、これは言えん。言えんですよ。っていうか「手術手術手術」って何回かいうだけで妙な気分になります。性的倒錯感を得る事が出来ます。困っちゃいますね。

 ちなみに、僕は早口言葉はあまり好きではありません。なんかいらいらするし、チャレンジする気があんまり起きない。「チンパンジー」という曲で早口言葉を入れたときは実は家で結構練習しました。「生麦生米生卵隣の客はよく客喰う客だって」と何度も何度も寝る前のベッドの中で唱えていました。おかげで最近は上手に言えるようになっただけでなく、この言葉を唱えると眠くなってしまいます。これは嘘のようで結構ほんとの話。
 あと、僕は絵を書くのが実は結構好きです。10代のころはずっと絵を書いてました。美術の成績は中高で4.5くらいはあったと思いますよ。でもなぜか20歳くらいのときにクリムトの絵を観てぼろぼろと泣き出す女の子を見て以来、絵に興味がなくなりました。なぜだろう。僕はクリムトの絵はとても好きだけど、「絵と僕」の距離を越えてコミットする事は出来ませんでした。まあ、なんつうか、他人事だったんですね。そのときに、僕はこのジャンルでは世界一にはなれないなとはっきり悟りました。
 まあ、当時書いていた絵を今見返しても別にたいしたことないし、当時も好きなだけで、自分の絵に自信があったわけではないのですが、なんかそんなことを思ったんですよ。いいやん!俺の勝手やん!若い日の思い出やん。

 さて、こんな感じで質問にお答えしてきましたが、そろそろお時間がやってきました。っつうかもう眠い。さっき「生麦生米生卵隣の客はよく客喰う客だって」って書いたからかも。まじで。ぼちぼち眠るわ。
 それでは皆様、お元気で。次のコラムも今か今かと待っていてください。
 あ、コラムに関するご意見ご感想などをいただかないとやる気がでません。じゃんじゃん送っていただきたい。(info@robopitcher.com)別に毎回全然メールがこないことをネタにしたいわけではありません。info@robopitcher.com

それでは。info@robopitcher.com

 加藤。
info@robopitcher.com
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《追記》

 ロボピッチャーのラジオコントロールについて

 3/16の放送をお聞きになった方はもうご存知かと思いますが、「ロボピッチャーのラジオコントロール」は3月いっぱいで終わります。僕と伊藤君が毎週20分ずつ天下のFM大阪でだらだらしゃべる、という画期的な番組だったのですが、その母体となっていた「Music Sprout 851」自体が終わってしまうためどうしようもなく終わってしまうみたいです。短い間でしたが、楽しみにしていただいた方々ありがとうございました。僕らも初めてのラジオ番組でとても楽しくやらせていただいていました。
 「ラジオ」というメディアには昔から興味があり、今でもテレビなんかよりずっと好きです。今後もいろいろな形でラジオには関わって行きたいと思っていますし、SCRAPの2号で特集したネットラジオなども出来たらなあと画策しております。
 今回は突然の終了で、とても残念ですが、この番組を支えてくださったたくさんの方、DJの岸本雅美さん、そしてなによりディレクターの柳生さんにこの場をお借りして最大の感謝を。こんな素人二人のトークを上手に扱って放送していただいて本当にありがとうございました。そして、もちろん、今まで聴いていてくださったみなさんも。
 ロボピッチャーがこれから大きく認知されていく中で、何度もラジオというメディアにはお世話になると思います。次の番組名も「ラジオコントロール」にしたいなあとか思いながら、勝手に次の番組企画をかんがえたりしてるから、これを読んでいるラジオ関係者の方々は、今後僕らを使ってみたらどうでしょうか。時々面白い事とかいいますよ。
 ともあれ、これまでの御愛聴誠にありがとうございました。
 ロボピッチャーはもちろんまだまだ続きます。
 今後とも切に切によろしくお願いいたします。

 ロボピッチャー 加藤隆生
info@robopitcher.com

 
 
 
   
 
 
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