その4
 


今回から、またもや方針変更。どうなるライブレポ塾!?
ここは一つコピーライターとしての実力だって見せちゃうもん的なライブレポの新機軸です。

ライブレポ塾ドクトリン



「ゆーきゃんwith his best friends 幻のレコ発」 2006/2/24 京都 磔磔

アブライ ヤスコ

ひとしきりいつものアレ(ゆるいMC)を入れたあと、「キャンディ」がはじまった。
重々しいベース、重々しいドラム、妖艶な鍵盤。座ってるとときたま舌がちらちら動いてるのが見える。
なんかやたらとそれがエロっちい。音楽に合わせて赤い舌が動く。それは当たり前のことなのに、みえてしまうとエロっちい。
だけどもうオトナなので赤面せずに見守った。椅子の上で身体を揺らせながら赤い舌が動くのを見る。
エロっちいなんて当たり前だ。だってオトナだもん。あはん。スマイル。(抜粋)


はったみさと

「キャンディー」
加藤さんのブログを読んじゃったので、
この曲を聴くと微妙に恥ずかしくなっちゃうのは私だけではないと信じたい(笑)
そしてなんか加藤さんの動きがエロスチックな気がしてしまう。助けてください。(抜粋)

hotexpress・杉岡さんからのコメント

どうも。なんと今、日本で一番愛されているライター、杉岡です。
KinKi Kidsの楽曲を引き合いに出す事はしません。世界一を目指しているから。

で、今週はふたつのライブレポが到着しました。
それぞれに趣があり、読み応えもなかなかなのですが、中でも今回、着目したいのが『キャンディー』に対し、片や小説のように、片や箇条書きで、とまったく違った文体で綴られてはいながらも、ふたりが共に“エロい”と評した点です。
これは送り手側のエネルギーがそれだけ強く出た瞬間である事を意味し、つまりはこの日のライブにおけるハイライトだったのだろうと思われます。

加藤氏がブログ内でも「ある種のセックスを想像しながら書いた」というこの楽曲。やはり男児たるもの、一度は女性にエロスを感じさせてみたいもので、かくいう私も高2の時、エロスをアピールしたくて何故か無駄にノーパンですごしていた、という今思い返してみても本当に自分を殺したくなるような、人には言えない恥ずかしい思い出があります。もちろん童貞でした。
と、突然の告白に自分ながら驚いていますが、私もかねがねロボピッチャー、というか加藤氏のエロさ、についてはいつか語りたいと思っていました。ライブで絞り上げるように腰をくねらせ歌う様など、本当にエロティック。そう、ロボピッチャーのライブはエロス、なのです。つまり今回は、エロスなロボピッチャーが悪い、って事でどうでしょうか。


★ 音楽情報サイト・hotexpress

★ ロボピッチャー・アーティストページ



  こんにちは。ロボピッチャー加藤です。
 さて、前回のライブレポ塾で「もう僕らは出てきません」と突然発表してみたのですが、なんかやっぱりそれもしまらないって言うか、だからってオフィシャルのHPでやってる企画なのにまるで知らないことのように振舞うのもなんだかなあという思いがありまして、結局こうしてのこのこと出てきてるわけです。

  で、ひとまず、これまでのライブレポ塾を見てて思ったのですが、送られてきたライブレポ全体に対してこちらからコメントするのは、やはり企画としてぼんやりしすぎていると思うのですが、送られてきたライブレポから「コア」な部分をなんとか見つけ出し、無理やりその日のライブを一行で言い切ってしまえば、なんとなく面白いんじゃないかなあ、と。で、そこから派生して「ロボピッチャーってこんなバンドだ!」っていうことを一言で毎回言ってしまおうと。ロボピッチャーってはじめて会った人に「どんなバンドなの?」って聞かれてすばやく返事ができないバンドなんすよ。だから、この際ライブレポ塾から「ロボピッチャーとは何ぞや」というバンド結成以来の疑問も解消してみよう、とかように思うわけです。
  これでやっと「ロボピッチャーを一言で言うと?」という質問に「一言でいえないバンドです」と答えてしまうという屈辱的な応答はなくなるわけです。 

  と、まあそんなこんなで、杉岡さんから出てきた今回の答えは「ロボピッチャーはエロい」でありました。
 そうなのかしら。
 自分のセックスアピールについて、さほど過剰な期待はしていませんが、まあエロくないよりはエロいほうがいいと思うので、これはこれでなんかうれしい。
 あ、そういえば、今思い出したけど、ライブってちょっとセックスに似ている気もする。
 何がどう似ているのかわからないけれど、その不安定さや、攻撃性や、瞬間的絶頂性や、依存性とかかな。
 いや、そういう抽象的なことではなくて、もっと直接的に肉体的なところが似てるのかな。息遣いとか、汗とか、声とか、指先とか。どうかな。わからん。どっちにしてもライブもセックスも客観的には決して見られないってところが酷似してる。だから、逆説的にライブとセックスのどこが似てるのかは説明できないという結論にいま達しました。

  ちなみに、今回のアブライさんとはったさんのライブレポは他にも性的なことを想起させる部分がいくつかあったので念のため引用。


アブライ ヤスコ

それがどんなだったかなぜか全然思い出せない。すごく楽しかったはずなのに、ワタシの記憶がはっきり残ってるのは、あの影の動きまでだ。あの後気がついたらロボピッチャーはもうステージにいなくて、ワタシはしばらくすごくぼうっとして、顔だけが熱かった。


はったみさと

加藤さんがうねる。
そんな光景、心の隅っこに「やっぱりこれがロボピッチャーなんだよね」とちょっと気恥ずかしいようなくすぐったい気持ちが生まれたのもつかのま、みんなと一緒にそのうねりに呑み込まれていくのです。
ためらいが消えて強い喜びにかわる…これが恋ですか?(笑)


  さあ、それが恋なのかどうかは僕にはわかりませんが、まるで恋であるかのように僕らは音楽をかき鳴らし、まるで恋であるかのようにライブに足を運んでくださるみなさんのことをとても愛しく思っております。
  ライブとは菊池成孔風にいうとやはりアーティストとオーディエンスの「逢瀬」であり、良いライブとは恋人同士が「幸せに意味」を分かち合うような強い結びつきを生むと思うのです。

  あ、最後に。
「キャンディー」はある種のセックスを想像しながら書いた、と前に僕が書いたようですが、それはおそらく純粋な行為を想像しながら書いたというよりはそれを取り巻くさまざまなシチュエーションや空気感を思って書いたということです。別になんかもうものすごく身体の柔らかい女子が、すんごい格好で結びついている状況を思って書いたわけではないので、ご了承下さい。

  では、今後どうなっていくのかさっぱりわからないライブレポ塾の第四回でした。
 つまり、「ライブレポ」っていう完成した形じゃなくっても、例えば一行だけとかで送ってきてくれてもいいってことですよ。これは。ほら、だいぶ敷居が下がったでしょ。もちろん長くてもOK。形式にとらわれず、あなただからこそ書けるライブレポを発見してください。
 また、今回は抜粋という形でライブレポを掲載いたしましたが、メンバー全員でとてもしっかりと読んでいます。とても参考になるし、純粋にうれしいです。

  ロボピッチャー次回ライブは3/13ファンダンゴです。
 もちろんライブレポもお待ちしております。
 それでは、今後ともよろしくお願いいたします。

  ロボピッチャー 加藤隆生


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