消えた新曲についてのコラム  


  ども加藤です。
  わたくし今ものすごく憤ってます。っつうかなんかもうこのマグマのような思いをどこへぶつけたらいいのか。「王様の耳はロバの耳」だと叫び続けたい心境です。ああ、もうホントにしょんぼりです。

  基本的に僕は新曲を作るときに「さーて新曲を作るぞ」と思ってギターを持ちます。そして、えいっと気合を入れると大体4割くらいの確率で新曲が出来ます。メロディーと歌詞の半分くらいがぼろぼろと出来てきます。
  でも、ときどき神様のおくりものみたいに完璧にメロディーと歌詞が一致して出来る曲があって、そういうのは贈り物です。僕が作っているのかどうかも定かでないくらい突然ふらっと曲がやってきます。僕の中にとどまる時間はほんの数秒なので僕はそれを可能な限り原型に近い形で書きとどめるだけです。とても簡単な作業です。2分くらいで全部終わります。

  で、2週間ほど前にもそんなことがあったのです。さらっと曲が書けたんです。しかもすげえいい曲ですよ。ああ、俺ってまだ枯れちゃいないんだなって思いました。まだ飛べるとね。そう思いましたよ。書いた後はしばらく放置です。言い曲がかけたなら後はバンドメンバーに見せるだけです。でもロボピッチャーはしばらくリハーサルの予定がなかったので、ほうっておきました。僕一人で出来ることはそんなにたくさんないのです。もちろん歌詞はパソコンに記録したし、メロディーは携帯電話の音声メモに録音しました。
  いよいよ明日がロボピッチャーのリハーサルということになって、さ-てあの新曲はどんなだったかなとパソコンを立ち上げてみると、自分で思っていたよりもずいぶんよい歌詞です。しかもなんだか俺らしい。名曲の予感です。どきどきしながらメロディーを確かめようと携帯電話のメモリーを探しましたがどこにもありません。何処かへ行ってしまったようです。消えたのです。消えた3ページです。それはロボピッチャーのファーストミニアルバムのタイトルです。まだ買ってない人は買ってください。とにかく消えちゃったのです。メロディーが。
  僕はコードとかそういうのは書き留めますが、メロディーは譜面が書けないので基本音のみで記録します。それが消えたらまったくヒントはなくなります。そして、自分で書いた内容やメロディーは一日経ったらきれいさっぱり忘れちゃうので、ホントに痕跡すら残らないのです。まさにがーん。がーんとしかいえない状況。がびーんと書いてもいいかもしれない。がががびーんでも足りないくらい。

  もうわやっすよ。しかもなんか痛々しくて切ない歌詞なんですよ。これに俺のメロディーが乗ればすごいんだろうなあと予感させます。でも、一度正解のメロディーを作ったはずなのにそれを思い出しながらメロディーを作ることは僕には出来ません。

  と、いうわけで、以下にその問題の歌詞を掲載いたします。
  これに誰かメロディーをつけてください。
  うわーいい加減な企画。
  でも、これに、メロディーつけてくれたら歌いますよ。少なくともソロでは絶対に歌う。
  あ、伊藤君でもありちゃんでも森さんでもいいので、とにかくメロディーをつけてください。
  ホントにほんとにショックをうけているのです。必死で書いた短編小説がまるまる消えちゃったくらいの哀しみですよ。曲が消えるなんてほんとにひどいことです。
  どうぞみなさま、こんな哀れなロボピッチャーボーカルカトウタカオを救ってくださいませ。

  でもなあ、ほんとにいい歌詞だと思うんだよ。近年ではまれに見る名詩です。
  ぴーんと思いついた人はどうぞメロディーくれ。
  文字数とかはきちんと前にメロに乗ってたはずなのでちゃんとしてるはず。ただ、どこまでがAメロで、どっからがサビかとかはわからん。

  これでほんとに応募があったらこのHPをやっててよかったなあと思うと思います。
  ああ、しかし、携帯電話を一時間以上探してメロディーがなかったときの哀しみといったら!
  その哀しみでまた一曲作れそうです。
  無駄のない人生ですね。

 ロボピッチャー 加藤隆生

譬えようもない深い蒼

 

哀しみを良しとせず ただ君は笑うけど 

大腸菌は本日も 君の中で増殖中

 

干からびて死ぬのでしょう うるおいなど夢だよ

儚くて短くて たとえようもない深い蒼 

狂っているのかもね

 

2時間ほど泣いてた ネコに冷たくされたから

ネコは舌を出したまま 愚かな僕を笑ってた

 

プールの消毒液が身体に悪いときいて

腹いっぱい飲み込んだ 譬えようもない深い蒼

愛していたかもね

 

死んでしまえば消えるさ だから今は鼻唄を

深い蒼に救われた あの瞬間が続いてる

死んでしまえば消えるさ だから今は鼻唄を

初めて歌を作った あの瞬間が続いてる

死んでしまえば消えるさ だから今は鼻唄を

深い蒼に救われた あの瞬間が続いてる

死んでしまえば消えるさ だから今は鼻唄を

初めて歌を作った あの瞬間が続いてる




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