1.歌詞カードのウラ
新曲といえば、森さんが撮影された歌詞カードがここにありますけれども。どんな感じで撮影はされたんですか?
いやこれはこの歌詞カード用に撮ったんじゃなくて、今までの作品。たとえばこのロマンチック探偵の写真はパリで撮った。
あ、そうなんですか。うわあでもなんかいい組み合わせですね。ロマンチック探偵とパリ・・・!
まあパリとは分からへん写真やけどね。
その話を聞くとより想像が膨らむね。 |
ライブ会場限定配布の歌詞カード その1
『ロマンチック探偵』
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でも写真のセレクトは全部デザイナーの白木さんに独断で選んでもらったので。何十枚か用意した中から好きなのを選んでもらって、そこに歌詞をコラージュしていくという。
ではあえて歌詞をイメージして撮らはったわけではないんですね。
そう。まったく、完全に。ロボピッチャーを思い浮かべて写真を撮ったことはない(笑)
あ。なるほど(笑)
はは。というか、曲を思い浮かべて撮ったらそっちに合わせてしまうから、そんなん面白くない。ロマンチック探偵みたいな場所、なんて分からへんし。
ははは・・・。
・・・たしかに(笑)へえー・・・。
で、パンダーマンのほうは、滋賀県(笑)。近所の空。
ああ、あの空ですか。 |
ライブ会場限定配布の歌詞カード その2
『パンダーマン』
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まあロボピッチャーとしてはすごい斬新な試みやし、配信に対して歌詞カードを配るっていうのはすごい面白いアイデアやね。どうですかね、この感じ。
いや、いいですよ。なんかね。
はい。大好きです。完全に曲を説明しきってるわけではないし、想像の余地を残しつつ、いい割合でイメージが表現されてるなーって思います。じゃあ今回この2枚が配られて、また次の配信で・・・
うん、また次の配信で2枚。まずはまだパンダを持った少年が死んでるってことしか分からない。ぜひ全部集めてください。
いやがおうにも次のレコ発にも行きたくなると。すごい素敵な試みですね。配信っていうシステムをうまく使ってる感じで。
うん。これはいいアイデアだったね。
まあだからこれからまたこういうのも作り、ミックスもまだまだあって・・・
もうそろそろ次の作品の仕上げに入っていく時期なんで、またこれから・・・やりとりが。
お2人の。
そうそう、おもに2人のやりとりが増える。
インドアな・・・不健康な作業がまた。ぜったい寿命縮めさせられてるわ(笑)
2.森さんの言いたかったこと
えーとあと何かありますか?
あ。じゃあ僕から話させてもらっていいですか?
どうぞどうぞ。
ひとつね、ずーっと気になってたことがあって。気になったというか、気がついたことが。
なんでしょうか?
僕ら東京に行くことが多いじゃないですか。車で。それでライブハウスで機材を降ろして、まあ加藤くんとありちゃんはライブハウスに残ったりぶらぶらしたりして。それで伊藤くんの車だから伊藤くんと、僕も運転するから僕と、ふたりで駐車場探したりしてウロウロすることが多いんですね。
車担当なんですね。はい。
それで2人で乗ってる時に限って、・・・青山だったり渋谷だったりするんやけど、むっちゃキレイなお姉さんが、俺たちのことを、見る。
・・・み、見る?
はははははは。
2人でいはる時に限ってお姉さんの視線が!?
うん。もうすっごい、ずーっと見てはる。見つめあいながらすれ違う。伊藤くんと車に乗ってるときだけ多くて。みんなで乗ってるときは全然そんなことないのに。
ははは。だから崇さんの横で運転してたら「ほらほら伊藤くんほらまた!あの人が、見てるで!」って(笑)
なに言ってんねん、ってなると思うんやけど、「うわ、ほんまや!」「見てる見てるー」(笑)
それは・・・なんなんですかね(笑)
たぶん、伊藤くんの車の窓の色とか角度とかが絶妙なんやな。光の入り方とか。見かけた方は一回チェックしてみてください(笑)僕たちがいかにカッコよく見えているかを。
車を運転中のお2人は要チェックだ!と。
なんだなんだこれ(笑)
・・・はい。以上です。
あ、以上ですか?
え、おわり?
これ、あの、この記事どうしたらいいんですか(笑)
これだけ言いたかってん。
どうしても森さんが言いたかったことですね、これが。
はい。
3.おふたりの言いたかったこと
じゃあ、・・・ないかな他に、言いたかったこと。
そうだ。伊藤さんも言いたかったこと今言ってください。
言いたかったこと?・・・あるかなあ、うーん・・・ないなあ。パッと出てこないわ、そんなん。
なに、本音?
ほら今、加藤さんいないですよ。
あ、そうや!ほんまや。加藤くんがいない対談やん、これ。
そうですよー。
なんかこう、今やから言えることとか・・・まあどうせあとで見るだろうけど。
まあ殴り合いのケンカにならん程度の話でいえば・・・加藤くんはよくピックを忘れるよね(笑)
うん。
みんな知ってるかもしれんけど。で、チューナーをすぐ失くす。
うん。
2年前に僕が誕生日にあげたのに失くして。
それ聞いたことあります。それで有田さんからもらったけどそれも失くした、って。
うん。それでこないだソロライブでは弦も忘れて行ったね。
それでピックがない時は10円玉で弾いたりしてて。僕たちは実はそれをものすごく残念に思っている。
悲しい思いをしているんです。
そうですよね。一般の会社において、同僚が毎回会議に書類を忘れるとかボールペンを持ってこないとか、そ ういうやつがいたらやっぱり残念だと思います。
間違いなくいちばん大事な仕事道具やんか。まあ声も大事やしギターも大事やけど。でもギターに対する執着心も、加藤くんまったく無いですね。
はははは。
ギターですら忘れるから。
ギターを忘れるって・・・
ランドセル忘れて学校に行くようなものやん。ライブの日に家に迎えに行ったら、加藤くんがすごい慌ててて。なんか探してて。「ない!ない!」とか言ってて。「ま、まさか。・・・ギター?」
うわあ。
なんかガレージに停めてる車とか開けだして「ギターがない!」。ふだん車の中に置きっぱなしなんやね。
どこにあったん?
僕が、その1ヶ月前にライブで使った時に預かってそのまんま。1ヶ月間(笑)。本気で慌ててたんで面白いから言わへんかったんやけど、当然その時僕の車にギターは積まれてた(笑)
1か月も経ってギターギターって言ってるから(笑)
よく、そういう預かってる時に加藤くんのソロライブがあることがあって。でもいつになったらギターを取りに来るのか・・・前は気遣って、加藤くんそろそろライブやでーって連絡してたんやけど。
伊藤さんえらい・・・
それは伊藤くん、連絡しなくていいよ。
連絡しなかったらいつまで気がつかないかなーと思って黙ってたら、ほんとに当日の昼を過ぎても電話がかかってこないし(笑)さすがに心配になって電話してしまった。お昼1時半くらいに(笑)そしたら「あっ」って。
ほんとに全然気がついてはらへんかったんですね(笑)
そう。まあね、それもある意味すごい個性・・・というか。こんなやつはいねえだろ、っていう。
まあまあ、・・・完璧なミュージシャンなんてつまらないですよ。
はっはっは。
そういう問題じゃないけどな(笑)まあでも、普段はあんまり会わないよね。普段はそんな仲良しバンドではない。一緒に遊びに行こうとか全然思わへん。
なんていうかバンドの絆っていうのは、曲作りとかアレンジの時点でそれぞれのやり取りとか思ってることのぶつけ合いがあって、そこでバンドとしての絆が出来るのであってね。
決して日ごろから仲良しだったらいいというわけではなく?
いや仲悪いってわけではないけど(笑)
飽きちゃったら飽きるからなあ。飽きるというと悪いけど。レコーディングとかライブをやる時に、いつも初めてみたいな気分を思い出せたらすごくいい演奏が出るから、そういう意味でもちょっと距離がある関係のほうが音楽的にはやりやすいかな。
それはたしかに言える。
そこを越えてすごくべたーっとなっちゃうと、あー今日もまたこの人たちとか、ってどんなに仲良くてもなるやんか。そういうののちょっと手前で止めといて、音楽に対する純粋な姿勢を保つみたいなことを全員がなんとなく察知してそうしてるんじゃないかな。そんな気はする。
4.Don't miss it!
えー・・・重要なことはもう全部言った?
僕たちを車で見かけた方はご一報ください(笑)
はっはっは。
搬入搬出とかがチャンスです。
出待ちとかしてください。出待ちとかされたことないです。
・・・出待ちってでも、いつもライブ終わったらふつうにその辺にいはるじゃないですか!
ふつうに出てくる(笑)
こっちから出待ちにいってるよな。逆やん。
ふふふ。
じゃあまあ・・・ロボピッチャーのおすすめのポイントは出待ちです(笑)
そうやな。僕らが車の中にいるときだけね。それこそ限定です。「ガラス越し限定」。
それが今回の最重要な話題になるのでしょうか。どんな対談だ(笑)
はははは。
・・・ちょっと森さんのイメージが変わりました。
ええー(笑)。だって見てるよね?
見てる見てる。
まあ多少自意識過剰なのがミュージシャンらしいといえばらしいのですが。
そうそう(笑)俺らに足らんのは自意識過剰や。今年はそれでいこう。
ガンガン出していきましょう。やりますよ。
楽しみですね。だってこないだの大阪shangri-laだって今までの伊藤さんじゃないぞ!って感じがしてたじゃないですか。
そうなんですよ!まさにそこなんですよ!
作戦通りやな。
それでやった通りにちゃんとすごい反応が返ってきたんで、ああよかったなーと。
あれはかなり盛り上がりましたよ。でね、ネットとかで、ロボピッチャーは今まであんまり好きじゃないな〜と思っていたけど、このライブを見てすごくいいと思った!って書いてはる人が何人もいはったんですよ。
それはでかいな。
それはすごい。僕たちはロボピッチャーって現在進行形なんだっていうことをすごいみなさんに知ってもらいたいんです。
そやな。
今までちょっと気を遣ってて。加藤くんがヴォーカルでバーンと出てるところであんまり意識散漫になったらあかんかなと思っていたんやけど。なんかもう、僕もどんどんやっていったらいいんじゃないかと思って。
いいんだと思いますよ。もしそれで加藤さんが刺激を受けて、「俺もちょっともっと」ってなったらすごく素敵ですし。
うん。もっと引き出しあるのにやらへんのももったいないかなーっていう。いろいろ自分にしか出来ないこととか、試していったらいいかと思って。まあ、実験的な試みだったのですが評判が良かったので。
大好評でしたよ。
ちょっとずつ広がっていくかもしれません。敷地面積が。
伊藤さんの占める面積が(笑)
大変なんですよ。今まで車に全部載ってた荷物が載らなくなるっていう。
そうですよね。荷物が増えますよね。・・・でも、それはすごいなー。
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キーボードとドラムの融合セット |
ええ。日々変わり続けるロボピッチャー、これからも変わっていきます!
なんか根本的に変わってくることが増えて来るかもしれへん。今までと様子が違うなーっていうようなことが増えていくような気がする。こっちはがんばらなあかんけど(笑)
うわあ、ぜひがんばっていただいて。ますます目が離せないですね。
そう。そういう意味では出来るだけライブには来てもらって、どういうふうに変わっていくかというのを見てほしいな。今まではわりと、ちゃんと音を再現しよう、いい音楽が出来たからそれを届けよう、ってことに集中していたけれど、もっと自分たちが動いてやってるってことを見せていかないとなーと。
うん。もっともっと有機的な部分を前に出していきたい。
そうそう、その日にしか起こらへんこととか、その日だけ出来たこととか。
それはすごく嬉しいです!
ほらこれはすごくいい話ですよ。ライブに行きたくなる話です。
だから古い曲もたぶん違って聴こえてくると思うよ。
やっぱりやる度に変えていったりするし、常に見ててほしいなあ。だからしばらく来てない人に久し振りに来てもらうと、いろんなことが変わっているかもしれない。まあ加藤くんのメガネとかもさりげなく変わってるんでね(笑)
はい。なんだか思いもよらないくらいにハッキリと、これからのロボピッチャーについての展望が語られた対談になりました。すでにロボピッチャーのステージはどんどん面白い方向へ変化しつつあります。これから配信とともに繰り広げられるライブにも、よりご注目お願いいたします!
ロボピッチャーの音作りについてこんなことが知りたい!なんてご質問もご気軽に寄せていただければ、サウンドチームのおふたりがきっとお気軽に答えてくださることと思います。ご質問、ご意見ご感想、孤独な作業に励むおふたりへの応援メッセージなどなど、ぜひお寄せくださいませ。みなさまからのリアクションは、そうとう心待ちにされているのです。
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