「ファティコ」ができるまで。
 



  こんばんは。いとうです。
 ついに、この日がやってきました。
 1年ほどの時間をかけてここまでコツコツリリースしてきましたが、いよいよ今回でラストです。
 今回の配信曲は、『ファティコ』『今日僕手紙を全部焼いたよ』の2曲です。
 簡単に説明すると、『ファティコ』は初の加藤伊藤共同作曲作品で、 『今日僕手紙を全部焼いたよ』は2004年リリースの『消えた3ページ』の際に録音したもののお蔵入りになった演奏で、それを今回新たにミックスしたものです。
 つまり、もっとも新しい曲と、かなり初期の曲がおさめられているというわけです。

 さて今回は、『ファティコ』が出来た背景について語りたいと思います。

  この曲は、初めての加藤伊藤共同作品です。
 なんか意外な気もしますが、僕が作曲した曲がロボピッチャーのレパートリーになるのは今回が初めてです。
 どうも、長年のクセが染み付いているせいか僕は「こんなイメージで、予算がこれこれで、○日締切でお願いします!」っていう仕事じゃないとなかなか曲が書けないのです。
  これはつまりどういうことかというと、 自分が必要とされているということ、たいへん期待されているということ、そして何より、大きな責任がのしかかっているという状況が必要だということです。この心地よいプレッシャーと緊張感が僕の創作活動の原動力なのです。

  さてでは今回は一体なにがあったのかというと、それは数ヶ月前のロボピッチャーの練習にさかのぼります。
  「まだAメロしか出来てないねん」といいながら加藤君が歌いだした曲、それが、後に『ファティコ』となる曲の原型でした。
  「伊藤君、コードつけてーや」って言われて、僕はその場でAメロのコード進行を考えました。
  そして僕たちはそのコード進行で延々とセッションを繰り返したのですが、それはやけに楽しい時間でした。
  そして加藤君から出た言葉。

  「伊藤君、これ次の配信の曲にするから、続き作っといて!」

 他にもたくさん、次の配信候補曲はあったのですが、まだAメロしか出来てないこの曲を早々に次回配信曲に決めるというのです。そして続きを僕に作れと。
  これはあれじゃないですか、大きな期待と、大きな責任じゃないですか!来た!!…予算は無いけど。

  そんなわけで、締切に追われながら出てきたのが、この曲です。

 この一曲に僕は、ロボピッチャーの今までのすべての要素を入れようと思いました。
  実は結構バリエーションのある加藤君の歌唱スタイルや、ロックな部分とポップな部分、アコースティックとエレクトロ、ものすごく計算されてる部分と信じられないくらいでたらめな部分、人力演奏とコンピュータでの編集、などなど。
 僕は加藤君の力を抜いた歌い方が好きなので、Aメロは極力抑えて歌ってもらいました。そこから曲が進むにつれてトーンを上げていき、最後はザ・ロボピッチャー!って感じの歌声になります。
 歌詞は半分くらい決まってない状態でレコーディングに入ったのだけど、その場にいたメンバーとSCRAPの社員さん達でゲームをするように言葉を考えて、それを加藤君が拾い上げて空白を埋めていきました。これもなんだか新しくてすごく楽しい時間だった。
  アレンジは、エレクトロの要素が入っているけどあまり機械ぽくはなく、いい感じで生っぽくて優しい出音が最近の僕の好みで、もうその好みどおり贅沢にやらせていただいた感じです。弱点だと思っているコーラスも今回は時間をかけて割と沢山重ねました。

  そして結局、ミックスとマスタリングまで自分の家でやってしまったこの『ファティコ』に込めた僕の思いは相当なものです。みなさん、是非聴いてください。詳細は以下であります。

配信シリーズ第4弾 『ロボピッチャーの生』
2009/5/13 配信開始!

1.ファティコ
2.今日僕手紙を全部焼いたよ

\300(tax in)

itunes store
recommuni (音質劣化のないwav配信やボーナストラックあり!)
インパラ!(着うた(R)ダウンロード)
music.jp(着うたフル(R)ダウンロード)

というわけで、また次回。
次は『今日僕』の話か、はたまた次のライブのお知らせか!?
お楽しみに。

ロボピッチャー  伊藤忠之

 

ご意見ご感想叱咤激励批判文ダメだし、HPスタッフへのご応募などは以下アドレスまで。
info@robopitcher.com

 
 
 
 
   
 
 
info@robopitcher.com
Copyright(C) 2002-2006 Robopitcher,All Rights Reserved.
Site Creation&Developed by Yokoyama KickIto Tadayuki
Directed by Ito Tadayuki