傾向と対策、その2でございます。
今回はベース有田が担当させて頂きます。
えー、今どういう状況かと申しますと、ワンマンライブで発売されるコンピレーションアルバム
「ロボピッチャー÷4×4」の音源締め切り日前夜でございます。
1人2曲といえど、私にとってはとっても長い道のりでした。今年の始めに弾き語りデビューして以来、およそ半年。
デビューライブであまりにも緊張しすぎて、その時の感覚が忘れられず、後にも先にも一回しかライブをしていないのですがなんと今回、「ロボピッチャー÷4×4」でソロ音源デビューしちゃいます。おぉー。
記念すべき一枚になるのです。おぉー。
というわけで、どんな感じで作業をしてきたのか、すこしお話しさせてもらいますね。
数年前、パソコンで音楽の録音が出来るソフトや周辺機材をいくつか買い、自分の家で録音できる環境にしました。ところが、めちゃくちゃデジタルに弱い上、凝り性じゃない、説明書を読まないという性格でして、なんで「自分で録音したい!」って思ったんだっけなー??と首をひねることも多々ありますが、とにもかくにも、最初に森さんに基本的な事を教えてもらって、その時のメモを見ながら数年・・・ようやく簡単な録音はできるようになったんですよ。
で、「さぁ!やるぞー!!」と意気込んだものの、そこにはいろんな敵が潜んでおりました。
まずなんと言っても、近くの神社にたくさんいる蝉の声。そして隣の犬の予測不能な遠吠え。そしてなんといっても暑さ!作業する部屋は、なぜか床暖房はついてるのにクーラーがついていなくて、その部屋でいろんな機械を立ち上げて作業すると、あっという間に蒸し風呂のようになっちゃうんです。あまりの暑さに何度か倒れそうになりました。
そんな過酷な状況のなか、最大の敵は自分で録音ボタンを押す事でした。
「ポチッ」と録音ボタン押してギターを弾き、「ポチッ」と取り消しボタンを押し
「ポチッ」と録音ボタン押して歌を歌い、「ポチッ」と取り消しボタンを押す。
そんなことを何度繰り返したところで、誰も「今のテイクえぇやん!オッケー!」って言ってくれないし。めちゃめちゃ寂しい。ついつい独り言で「お、今のえぇのんとちゃう〜??」なんてつぶやいたり。
でもめげずに頑張った甲斐あって、つい一時間ほど前に完成しました!やったー!!
私が曲を作ることが出来るようになったのはほんの数年前からの話なので、メンバーの中では一番ひよっこですが、「ロボピッチャー÷4×4」を作る事ができて本当に嬉しかったです。メンバー全員、それぞれが自分で曲を持ちよってアルバムができるなんて、すごく素敵なことです。どんなアルバムになるのかなぁ。楽しみ。楽しみ。
そして「ロボピッチャー÷4×4」を携えて、まずは東京・下北沢440で初ワンマンライブ、そしてもちろん京都メトロ
でもやりますよー、念願のワンマンライブ。
「廃盤記念ライブ」って悲しいけど、ロボピッチャーがある限り、いつだってめいっぱい演奏します。
ベースもブイブイ弾きまくります!CDも素晴らしいけど、ライブも素晴らしいバンドなんですよ、ロボピッチャー。
東京も京都も、きっときっとすごい夜になります。見逃しちゃだめですよ。みなさまぜひお越し下さいね。
お待ちしておりますー。
ロボピッチャー 有田さとこ
ロボピッチャー CD廃盤記念ワンマンライブ!
■ 2009/8/19(水) 東京・下北沢440(four forty) ■ 2009/8/22(土) 京都・CLUB METRO |
一年かけて配信のみで楽曲を発表してきて、合計8曲配信して、ふうやっと一息と思ったときにこれまで出した4枚のCDが廃盤になるというニュースが飛び込んできました。
なんか不思議なタイミングで、おもしろいなーとか思ったり、その後に意外に落ち込んだりしたり。
まあ、しかし、振り返ってもしかたありません。
われわれは少しでも新しく、少しでも芯に近い音楽を生み出し続けていくしかないのです。
廃盤のニュースに対して「おうおう! わかったよ! やってやろうじゃねえか! 」っていう決意の表れの「廃盤記念ワンマン・ライブ」です。
べつにやけくそになっているわけではありません。
未来へ向けての、ささやかなる反逆の一歩目です。
とはいえ、これまでの曲が全く手に入らなくなるかと言うとそんなことはありません。
recommuniで、全曲購入することができます。音質だってべつに劣化なんぞしやしません。
こんな風に、音がデータとしてやり取りされていくと、「なあんだ、結局僕らが作ってきたものってゼロワン変換されてしまうデータなんだなあ」とか感慨に耽ったりもするけれど、それがたかがデータだからといって価値がないわけじゃない。
僕らはそのデータのために必死で音を奏でてきたし、そこでささやかなマジックも生まれた。どんな風に変換されようとそこに注ぎ込んだ熱量は一定なはずです。
とにかく僕らには道が必要で、とにかく僕らは音楽を続けたくて、とにかく音が出したくて集まった四人組です。
どんなカタチであろうとも、石にかじりつくみたいにバンドを続けてやろうと目論んでおります。
廃盤の悲しみをも飲み込み、さらに強くおおらかに。
ぼんやりとだけど、なんとなく前の方へ。
ロボピッチャー、8年目のワンマン・ライブです。
どうぞお越しください。
ロボピッチャー 加藤隆生 |
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