ロボピッチャーを一行でえぐり取れコンテスト 緊急選考会
募集の様子はこちら!
 

2007年5月7日に募集を開始した「ロボピッチャーを一行でえぐり取れ」コンテスト。予想を大きく上回る反響で、50以上の作品が集まりました。
で、その中から、各自気に入ったものを持ち寄って一番いいのを選ぼうという運びです。
ドラムの森さんはヨーロッパに旅立ってしまったため、BBSに書き込んだコメントがポジティブだったものをノミネート作品としました。

加藤(以下) はい。では、そういうわけで、一行でコンテストの審査会を始めたいと思います。

伊藤(以下 宜しくお願いします。
有田(以下

 まず、各自選んできたノミネート作品を発表してください。




現実を斜め左上52度から見た感じ

11
2浪した友人が今年も大学に落ちた。
僕は黙ってロボピッチャーのCDを渡した。 


20
僕が言葉に訳せなかった
あいまいな感情の名付け親


38
哲学書の書いた百科辞典を開き、少年は無邪気に歌っている

*キャッチについている番号は応募順です。


 ありちゃんはどういう基準で選んだの?

 いやもう、ぴんと来たものを選びました。

 じゃあ、特に、難しくは考えず、感性で選んだ感じ?

 うん。なんか文字がすっと入ってくるかどうかで選びました。

キーボード伊藤忠之選択作品


ロックとポップの海に沈むパンドラの箱
世界のホントとたいせつな人へのメッセージ

17
夢の中で鳴っていた音は
たしかこんなかんじだった

20
僕が言葉に訳せなかった
あいまいな感情の名付け親

37
無糖炭酸ポップロック

42
四次元ロック

 伊藤君はどういう基準で選びましたか?

 即戦力のものを僕は選びましたよ。

 なるほどね。

 実は俺も即戦力を選んだつもり。なんかCD屋で書いてあったらちょっと興味がわきそうな奴を選んだ。

ボーカルギター加藤隆生選択作品


そのミクロの点を埋める音楽

11
2浪した友人が今年も大学に落ちた。
僕は黙ってロボピッチャーのCDを渡した。


18
セ○のロボピッチャーではない!

19
バビロン博士は
中学生の自分に
ロボピッチャーを聴かせるために
タイムマシンを開発したそうだ。


31
わびさびポップ

35
パラレルワールドではオリコン1位!

 それから、ドラムの森さんがおとといからヨーロッパに行ってしまったので、一応BBSに崇さんがポジティブ発言しているものをノミネート作品としてあげました。

ドラム森崇選択作品


そのミクロの点を埋める音楽

13
幻想じゃない空想

17
夢の中で鳴っていた音は
たしかこんなかんじだった


23
気がついたら口ずさんでいた。ロボピッチャーだった。

51
ゴールを失ったスタッカートは
飛べるとこまで飛んで、この音を掴んだんだ。

 さらに、いくらなんでも、自分たちのキャッチコピーを自分たちだけで選ぶと狭くなっちゃう気がしたので、久し振りに京都一かわいそうな女、田中さんを呼んであります。

田中さん(以下) こんにちは。

 はい、こんにちは。

 また、何をするのかもわからず呼び出されました。

 まあまあ、でも一応選んでもらったからその基準も教えてよ。

 私は、「私の中のロボピッチャー像」に近いキャッチを選びました。自分の印象に近いものなので、即戦力は選んでません。

 じゃあ、田中さんが選んだキャッチを見れば、田中さんがロボピッチャーのことをどう思っているかだいたいわかると。

 うん。そうです。

ロボピッチャーのお客さん代表 田中郁后選択作品


絶望を知った人に、聴いて欲しい歌がある。

11
2浪した友人が今年も大学に落ちた。
僕は黙ってロボピッチャーのCDを渡した。

13
幻想じゃない空想

20
僕が言葉に訳せなかった
あいまいな感情の名付け親

48
よっぱらって、ばたんと倒れ
耳鳴りの中聴こえたのは、あの歌だったんだ

 じゃ、早速見ていきましょうか。まず最多得票から見ていきましょう。加藤、有田、田中が選んだ11番。なんか僕はロボピッチャーの使い道を初めて教えられた気がしたので選びました。

 すごく絵が見えたんですよね。渡してるときの(笑)。

 ははは。渡してるときか。

 ロボピッチャーは人を励ますときに渡す音楽ではないと思うんですけど、微妙な空気感が面白いなあと思って選びました。

 まあいい作品やなあとは思います。この渡してるときの映像が見たい。「ここか!ロボピッチャーの使いどころは!」っていう発見をしました。

 なるほどね。では次20。有田、伊藤、田中が投票しました。

 これはすごく気持ちがわかるなあ、実際そういうことあるし。

 ロボピッチャーがそういう存在であればうれしいなあと素直に思いました。

 田中さんもそういう感じ?

 そうですね。ロボピッチャーの詩ってこんなイメージですよ。

 僕は、自分で詩を書いているので、「そうであったらいいなあ」とはおもうけれど、ロボピッチャーの詩はこれだ!と言い切るのには抵抗があったのよね。

 加藤さん自分ではわからないかもしれないけれど、ロボピッチャーファンだったらみんな感じてるんじゃないですかね。共感は呼ぶと思いますよ。

 うん。うれしいですよ、そうなら。

 そういう存在であるべきだと僕も思ってこれに票を投じました。

 CD屋さんにこういうキャッチが書いてあったらうれしくない?

 ロボピッチャーのCD屋さんのキャッチは「くるり、キセルの次はこいつらだ!」とか「ソフトロックのど真ん中」とかいったい誰が書いているのかさっぱりわからないものばっかりやからなあ。そういう意味ではうれしいです。

 次は13に田中さんと森さんが一票づつ入れています。僕はこれはぱっと意味がわからなかったんですよ。

 まあ確かにそうなんですけど、ロボピッチャーが教えてくれることって、具体的なことではなくって夢の中の空想みたいなぼやけた物のような気がするんですよ。だからこれを選びました。

 でも森さんは「端的ですね」っていう発言をしてますよ。真逆な評価ですがお二人とも選んでいると。

 あはははは。真逆や

 すごいな。いまこの森さんのコメントを改めて読み直してみるとなんかよくわかる気がしてきました。だって「端的」なんでしょ。入ってきた。

 すりこみや(笑)

 あと、1も二票入っていました。僕と森さんですね。これは、最初の投稿というところを高く評価しました。

 そうなんですか?!

 うん(笑)。やはりイノベーターは評価されるべきかと思って。

 まあ確かにね。最初に投稿するのは勇気がいったと思いますよ。

 そう。この人がいなかったら、この企画はこんなに盛り上がっていなかったのです。

 なるほど。だんだんありがたみがわかってきた。

 それにロボピッチャーの代表曲の一つである「ミクロ」をキャッチにさりげなく入れてるところとかも結構うまい。

 言われてみればそうですね。

 後、僕と森さんが入れたのが17ですね。

 あ、それは俺も迷った。

 私もいいと思いました。

 夢の中で鳴っていた音っていうのはつかめそうでつかめない音で、僕も経験があるのですが、起きてから形にしようとしてもすごく難しいんですよ。でも、ロボピッチャーの出す音としてそれがここにあるのであれば、それはすごく素敵なことだなと思って選びました。

 そうよなあ。俺も寝ながら曲作ったことある。でも、だいたいいっつもつかみ損ねるねん。たださあ、ロボピッチャーの音って実はすごく現実感があるのよ。幻想的な音楽ってわけじゃなく、むしろひりひりとしたリアリティーがある。歌詞はややぼんやりしているかもしれないけれど、音ははっきりとなっているから、「幻想的な音楽だ」と思われてしまうと、ちょっと誤解を招くかなあと思って、僕ははずしました。キャッチとしてはすごく好きなんだけどね。

 あたしもほぼ同じ理由ではずしました。

 お、そうなの?

 ふわっとした音楽というイメージが先にきちゃったから、はずしました。

 まあみんな検討は一回したキャッチってことですね。

 うん。そういう意味ではなかなかポピュラリティーがある作品だと思います。

 まあそんな感じで。ではここからはもう全部一票しか入っていない作品です。
 僕が選んだのは18。これは誰かが選ばないとダメだと思って選びました。

 それだけ?

 うん。

 でもこれはダメでしょう。

 なんで?

 だってロボピッチャーの音楽が見えないじゃないですか。

 そもそもあっちはロボピッチャーではないからね。「セ○のはロボピッチャーではない!」というキャッチなら正解ですが。

 ははは。ほんまや。

 いやね、でもこのキャッチならたくさんの人が試聴してくれる気がして。うすた京介ファンとか、30前後の人たちが。

 それはそうかもしれん。僕だったら試聴する。

 やろ?

 だからこれは裏キャッチとしてぼそっとつぶやくものとして使えばいいんではないでしょうか。

 なるほどね。表舞台にはでない名キャッチです。

 私は38。これもすごく絵本みたいに絵がぱっと浮かんだので選びました。

 これは僕も迷いましたね。「あ、こういう風に見えてるんや」と思った。

 わかりますよ。わたしも。

 哲学者、百科事典、少年、無邪気っていう単語の温度が高すぎる気がして、ありちゃんくらい感受性が豊かな人じゃないと、ぱっと絵は浮かばないんじゃないかと思ったよ俺は。

 そうかなあ。

 女の子的にはわかりますけどね。

 8も好きでした。「あ、なるほど確かにこうですな」と思った。で、これをさらにキュッとした奴ができたらいいなあと思ってさ。

 長いですよでもこれ。

 長いのはわかるんやけど、ここにヒントが隠されている気がして。

 パンドラの箱にはでも、なんかいろいろ嫌なものが入ってるんじゃないの?

 ま、嫌なものも入ってると。

 最後に希望が出てくるんよね。

 とはいえ、希望の前にうっとおしいのがいっぱい出てくるんやろ?こんなに日本中のミュージシャンが、薄っぺらい言葉でみんなを直接的に励ましている中で、あえてパンドラの箱を開ける必要があるのか。音楽が消費しかされていない今。

 いやいや、そんな時代だからこそ、世界のホントとたいせつな人へのメッセージが必要なんじゃないですか。

 ああ、そういうことならまあいいか。

 私の押してるのは9。これはいつもの私です。ほんとに落ち込んだときはロボピッチャーしか聴けないんですよ。

 ええー?希望に満ちたときにも聴いてよ。

 いやそういうときにはもっとアゲアゲのものを聞きます。

 ガーン。

 伊藤君はいっつもロボピッチャーを聴いてますよ。

 そうなんですか?

 すいません。。もうロボピッチャー大好きですよ。だって自分が聴きたい音楽を作ってるんだから。

 いや、悪いことじゃないよ。

 励ますなよ。

 まあでも絶望したときに役に立つという、利便性が見えてきた。

 それはいいのか?

 まあいいんじゃないでしょうか。

 はい、じゃ次。19。
 これはだって、すごいことじゃない。

 なにが?

 一生をかけて、タイムマシンを発明したわけですよ。

 うん。

 で、タイムマシンがあったらやりたいこともっと他にあるやろ。

 (笑)

 その一世一代の発明を、中学時代の自分にロボピッチャーを聞かせるためだけに使うってそれどんだけロボピッチャーの音楽はすごいねん。っていう話かなあと思って。

 そこまで理解が広がらなかった。

 これも絵が見えるし、いいなと思ったけど。これで売っていきますっていうキャッチにするのは難しいかなあと。

 私も絵は見えたけど、キャッチとしてはなあ。

 じゃあ、このキャッチにイラストつけたら。

 あはははは。

 島田画伯に書いてもらおう。もじゃもじゃ博士を書いてもらってそれをTシャツにしてまた儲けるねん。

 あははは。いっそ、こういうマンガを描いたらいいんじゃない。長編向けやで。

 いや、思いっきり短編向けやろ。

 今webで広告漫画ってのが話題になっていて、口コミですごく流行っているんですよ。

 web漫画でロボピッチャーか。

 急になんかお金の話になってきましたけど・・・。

 うん。嫌いじゃないよ。こういう空気。伊藤君の目が生き生きとしてきた。
 というわけで、このキャッチはそういうメディアミックス感も考慮に入れてください。

 はい。

 37、42 無糖炭酸ポップロックと四次元ロックの二つを僕は推しております。
 僕の中で一行キャッチを尊重すべきだというのがありまして。その中でぴんと来たのがこの二つです。

 無糖炭酸は私もきました。

 シンプルなのがまずいい。ちょっとはっとくる感じもあるし。今までの音楽とはちょっと違う感じがしたなあ。新製品っていうか。端的に言い表しているかどうかはわからないけれど、どーんとイメージが入ってくる感じがよかったです。

 なるほどね。一行ってのは確かにポイントが高い。英訳でやってもいいかもね。

 甘くないけど、パンチがあって、さわやかだと。

 さわやかかなあ

 お前、俺たちを傷つけるために来たんか?

 さわやかやと思ってやってるんですか。

 むー。

 加藤君の歌声はさわやかやと評されることが多いよ。結構。

 そうなの?

 それに最近エロイってのが増えてきたけど。

 それは最近エロくなってきたから。ふふふ。

 最近?

 いや、最近富に。いや、俺のエロさの話はええやろ。まあ大事ではあるが。
 おれは、一行シリーズでは「わびさびポップ」ってのを選びましたけど。

 これもいいよね。

 うん。日本人の感性を大切にしているのだよ。ロボピッチャーは。

 確かに日本のバンドであるって感じはしますね。

 まあなあ。ジェームスブラウンとか、スライ&ファミリーストーンとかのソウルのコピーバンドの反動で日本語の曲を書き出した男だからね俺は。

 そのバンドでベースを弾いていたのは私です。

 詳しくは現在連載中の「ロボピッチャーが出来るまで」をご覧下さい。

 なんですか、そのチームワークは。

 ふふふ。それがバンドってものだよ。で次はなに

 えーっと、私の選んだ48ですね。

 これはさあ、なんかもう君しか選ばないと思うよ。

 なんでですか?

 僕は君ほど酒に飲まれる女をみたことないもん。

 えー。

 いやいや。でもいいところありますよ。田中さんは。こうして対談にも参加してくれるし。いろんなことをやってくれているので感謝してます。

 わーい。ありちゃんすきー。

 酔っ払った田中さんの噂はいろんなところで聞きますね。

 うん。僕は初対面の時にお札で頬を叩かれた。

 まあ、そういう夜もあるってことですよ。大人の女なんすよ。

 いずれにしてもこのキャッチは酒飲みの評価は得られるって事ですかね。

 うん。僕はロボピッチャーの曲を創るときはだいたいビールを飲んでいるから、お酒ってキーワードは僕らの音楽の中に要素としては入っていると思う。メンバーも全員お酒好きだしね。

 でしょ。

 では次は僕が選んだ。35。

 これは僕はあえてはずしましたよ。

 なんで?いいやん。

 いや、このワールドでもオリコン1位になりたいと思って。

 なるほど!それは確かに。

 言われて見ればそうやな。このワールドではオリコンなんて無縁なバンドだと自ら認めてしまうようなもんやな。

 言葉の雰囲気はロボピッチャーらしいですけどね。

 じゃいよいよ最後。ありちゃんの選んだ7ですね。

 これはなんとなく雰囲気でえらんじゃいました。とくに理由ってのがあるわけではなく。

 52度ってのが微妙だねえ。

 そこがロボピッチャーらしいのかな。

 まあね。らしいっちゃあらしいけど、それで世の中のロボピッチャーを知らない人に興味を持って貰えるのかどうか。

 確かにそこは弱いのかなあ。

 これは53度ではだめなんですよね。

 駄目なんでしょうね。

 そこに根拠があればすごくいいキャッチだと思いますけど。

 おお、なんか頭よさそうなコメントだ。

 ふふ。大人の女ですからね。

 よし。とりあえず、これで全部のノミネートを見たな。森さんの奴は本人不在なので、それぞれ自分なりに読むって事で。

 はい。

 じゃ各自俺はこれだって奴を決めてください。NO.1を選びます。一人1つしか選べません。これでもし票がかぶったらそれに決定ですよ。

 はーい。

 私は決まりました。

 私も決まったー。

 ・・・。うーん。きまった。たぶん。

 11です。

 20です

 うわあ。これで俺と伊藤君がいっしょじゃなかったら決定か。

 20にしたいところをあえて、無糖炭酸ポップロックで。

 俺はもちろんバビロン博士。

 うわー。ばらばらだったー。じゃ、この4つで頂上決戦ですよ。

 じゃあどうしようか、ここで4人で話す?

 このキャッチってロボピッチャーを売り出すときに使われる奴やんね?

 うん。そのつもり。

 じゃあ、実際にロボピッチャーを売ってくれている人の意見も聞かなくちゃならんのじゃないかな。

 おお!確かに!

 その意見は聞きたいよね。

 よし。じゃあ、ここでノミネートされた奴だけじゃなく、全部を一回レーベルの人とか、これまで関ってくれていた事務所の人に送って意見を聞いてみよう。

 うん。現場の意見は大切ですからね。

 まあ、一応バンドとしてはこうなったけど、そちらはどうですか?みたいな感じで送ってみよう。

 で、そこからの意見を元に最終結論をだすと。

 いいんじゃないでしょうか。

 そんなわけで、今日大賞を発表すると言っていましたが、予想を超えてたくさん応募があり、またクオリティーも高かったので、僕らだけの遊びにするのではなく、もっと沢山の人たちも巻き込んで審査してみる事に今したので、もうちょっとだけ結論は待ってください。

 このHPってそういう引っ張り方することけっこうありますよね。

 まあそういうなよ。結構たいへんなんやから。

 確かに、普段の加藤さんやったらこれだけの分量のテキスト作ったら結構な値段かかっちゃいますよね。

 うん。いいよそのコメント。見直した。僕がいかに自分を削ってロボピッチャーのために頑張っているかを世の中にアピールしていってください。

 僕もがんばってるよ。

 わたしもがんばってないわけじゃないもん。

 むー。わかった。じゃあ頑張り屋さんがやってるバンドって事で、ひとまず今日は終わりましょう。

 はい。

 はーい。

 ではまた次回の更新をお待ち下さい。
 それではー。

 ありがとうございました!


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