ロボピッチャーを一行でえぐり取れコンテスト 結果発表!
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 さて、先週はぐだぐだといろいろ話したくせになんの結論もでなかったこの企画。(*前回のいきさつ*)
 前回は「これまでロボピッチャーに関わっていただいた事務所やレーベルの方の意見も聞こう」ということで話をまとめました。
 まずは、ロボピッチャーを真っ先に見出してくれた敏腕マネージャー宮内さんからのご意見をご覧下さい。

こんにちは。宮内です。
いくつか選んでみました。
まず一つ目。

よっぱらって、ばたんと倒れ
耳鳴りの中聞こえたのは、あの歌だったんだ

現代にとても親和性のあるコピーになるような気がします。
ダメダメな姿の中で本当のことを探し続けるかんじが、今の世の中大切なんじゃないでしょうか。

「すこしだけ背中を押してくれるロボピッチャー」
『明日の分の夢をみよう』

これはふたつ別々のですが。ふたつ重ねるとなんか、もう希望のない行き止まりの世の中に、かすかな希望が見えてくる気がします。どうやって合わせたらいいのかは僕にはわかりませんが。

 以上です。
 なるほど、これらのキャッチは僕はノーマークだったのですが、こうして言われてみると素敵な気もします。

 ダメダメな姿の中で本当のことを探し続けるってのが、大切でそれをロボピッチャーが体現できているのならばそれはすごいことです。個人的にはそうしているつもりだし、そうでありたいと願っています。
 後者のふたつを混ぜ合わせるとどうなるのかな。

「少し背中を押されたら、明日の分の夢が見れた」

 という感じでしょうか。
 ただ、個人的な意見では夢ってのは明日以降のことです。「明日の夢」ってのが説明過剰に思えてしまうのですがどうでしょうか。つまり

「少し背中を押してくれた。明日が見えた」

 くらいのほうが好きです。
 これじゃ僕の作品ですけれど。

 では次はロボピッチャーのこれまでのCDをすべて手がけてくれているレーベル、ファーストエイドネットワークの古賀さんからのメールです。

楽しく拝見させていただきました。
アニメネタとマンガネタが多いのが、ちょっと興味深かったです。
「アニメの主題歌に使ってくれないから、アニメ作ってー、オンエア局も探さなきゃいけないし、まあいろいろやったらいいんじゃないの?」
的な、おかしなバンドに振り回されてファンも狂走で併走ですね!
熱き友情ですね!

さて、私の一番は、

ロボピッチャーよ 俺の心の底のうやむやをつむいでくれ

です。男らしくって泣き虫な感じがロボピッチャーぽくていいなと思います。
「うやむやをつむいで」あたりが全部ひらがなで読みづらい所が
ちょっと意地悪な感じがして、更にぽいです。
1行ですしね。

次点は、

うなるsoundのMagician(マジシャン)
ほとばしるlylicのLogician(ロジシャン)
活動拠点はKansaigian(関西じゃん)
そんなやつらはRobo-pitchian(ロボピッシャン)

です。読んだ瞬間にクラっときました。なんにせよ心が動かされるのは
キャッチーなカケラがキラっとしたんだと信じたい。
ただ、スタッフとしては、これがアルバムのキャッチだと
ジャケットとか曲順とか、いったいどうしていいのかわかりません。
私の力不足です。
ああ、ただ、何度読んでもクラっとする。


  以上古賀さんからのメールでした。
 次点の作品に関しては確かに僕の心も動きましたが、かといってどうしていいのかわからず触れませんでした。
 ロボピッシャンっていわれてもなあ。活動拠点は関西じゃんってそれはべつに関東でも通用するライムだろって思います。しかしこれ改めてみるとすごいな。
 ところで「男らしくって泣き虫」ってのもロボピッチャーらしさなんすかね。これは結構初めて出たキャッチフレーズなんじゃないでしょうか。あとロボピッチャーは意地悪なんでしょうか。僕は結構優しいところだってありますよ。いいたいことをきちんと言ってしまうこと以外は、奥ゆかしいですよ。
 たしかにこの男らしいキャッチにはこれまでロボピッチャーの打ち出しにはなかった雰囲気がありますね。盲点でした。

 さて、前回のおさらいももう一度して見ましょう。

ありちゃんノミネート

僕が言葉に訳せなかった
あいまいな感情の名付け親


伊藤忠之ノミネート

無糖炭酸ポップロック


田中郁后ノミネート

2浪した友人が今年も大学に落ちた。
僕は黙ってロボピッチャーのCDを渡した。


加藤隆生ノミネート

バビロン博士は
中学生の自分に
ロボピッチャーを聴かせるために
タイムマシンを開発したそうだ。

うわあ。ばらばらだー。
どうしよう。どうしたらいいんだろう。一体何を大賞にしたらいんだろうと考えました。
そして、これはもう俺が決めるべきだろうと思ったんですね。
ロボピッチャーを作ったのは僕です。
名付け親も僕です。
ここは1つ親の気持ちでキャッチコピーを選んでやろうかと思いました。

「僕が言葉に訳せなかった
あいまいな感情の名付け親」
 にしようかなあとぎりぎりのところまで思っていたのですが、これはロボピッチャーを深く知っている人が感じることであって、今後ロボピッチャーのキャッチフレーズとして、ロボピッチャーを知らない人にも伝えていくには難しいかなあと思いました。
「バビロン博士」はやっぱり大好きだけど、音楽について一言も言及していないし、これはもうちょっと先に必要な言葉なのかなあと思いました。
「2浪した友人が今年も大学に落ちた。
僕は黙ってロボピッチャーのCDを渡した。」
ってのも確かに素敵だし面白いし言葉の選び方も好きだけど、これはこっそりと仲間内で使われるべきで、世の中にどーんと打ち出すものではないのかなあと思いました。浪人という立場はやはり精神的にも繊細だと思うし、それをキャッチにしてしまうのはちょっと申し訳ない気もしたのです。
 古賀さんと宮内さんに選んでいただいた作品はメンバー本人の目に留まらなかったものが多かったですが、確かにそこには良さが存在する気がします。現代への親和性もあるような気がするし、普段僕らが気づいていないロボピッチャーの姿を見た気もします。でも、そこはメンバーが自主管理しているHPでメンバーの企画であるので、今回はあくまで参考にさせていただくに留めました。意見を求めておいて採用しないってのもなんか豪腕な感じですが、ここまで意見が割れちゃうと最終信じるのはもう自分かなあと思うのです。ああ、俺はいつもこの結論だ。

 で、残ったのは「無糖炭酸ポップロック」です。
 伊藤君が強烈に押していたこの作品ですが、僕には「ポップロック」という言葉がちょっと引っかかっていました。
 「どんな音楽なの?」と聞かれたときに僕も「ポップロックです」という言葉を使うことはありますが、やはりそこにはなんらかの妥協と諦めがあります。出来たらそうはいいたくないけれど一番近い言葉が「ポップロック」だから仕方なく使っている言葉です。それをキャッチにしてしまうと、取り返しのつかないことになってしまう気がします。「京都を代表するポップロックバンド」ってかかれちゃうかもしれません。それはなんかちょっといやです。
 でも、伊藤君も言っているように「無糖炭酸」まではいいのです。言葉の響きがいいのです。
 
 で、炭酸って言葉には、シュワーっていう感じがあって、それにはもうばちばちはじけちゃうという意味が含まれていて、そこにはもうポップは入ってるんじゃねえかと思うんですね。はじけてるんですよ炭酸って。
 だから炭酸とポップって言葉はかぶる気がします。
 そこでこうしてみました。

 「無糖炭酸ロック」
 
 うん。まあいい感じではありますが、無糖で炭酸でロックだとずいぶんとちょっとストイックすぎる気もします。割と甘い部分だってロボピッチャーにはあるはずです。こんな企画をやっちゃうくらいの遊び心だってあります。そうなると無糖っていう感じでもない。

 「無糖炭酸、ロックでお願いします」

 ではどうでしょうか。もちろんだめです。意味がわかりません。お酒のロックとかけているつもりかもしれませんが、なんかむかつきます。

 「有糖炭酸ロック」

 違う。なんか違うの、そうじゃないの。

 「加糖炭酸ロック」

 お。このバンドのボーカルが加藤であることとかけた、うまいキャッチなんじゃねえの。しかしそんな駄洒落はいりません。

 で、自分が一番飲む炭酸飲料ってなんだろうって考えてみた結果もちろんビールでした。それを当てはめると、

 「無糖ビールロック」

 おお。なんかいけてきたぞ。ビールロックっていいんじゃねえか。

 「ビールロック」

 うむ。まさしくビール会社のCMソングに使っていただけそうである。これにしよう!これだ!

 と、ここまで考えて、いくらなんでもそれじゃあ公募した意味がねだろうと思い至り、やはり

 「無糖炭酸ポップロック」

 を大賞にしたいと思います。

 応募してくれたはったみさとさんにはありちゃんからなんかプレゼントが渡されるはず。おめでとうございます。

 ところで今ふと「無糖炭酸ビールロック」ならかなり語感がいいんじゃねえかと思いましたが炭酸とビールがかぶっちゃってる感じがだめでしょうか。「無糖量産ビールロック」ならいかがでしょうか。世の中に迎合する商業ロックへのアンチテーゼにならないでしょうか。ならないでしょうね。

 まあ、そんなこんなで、ずいぶん引っ張ってしまいましたが、ひとまずここらで終わります。

 ご応募いただいたすべての方にあらためて感謝いたします。
 ホントにありがとうございました。
 今後とも無糖炭酸ポップロックなロボピッチャーを宜しくお願いいたします。
 
 では。

 ロボピッチャー 加藤隆生



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