加藤(以下) えー、ひさびさの対談ですな。
伊藤(以下) はい。そうですな。
前回はふたりユニットの今後をどうしていくかという対談をして、話がどんどん変わってしまって、これどうすんだ?と。
そういったところで終わっててですね。
それでその後も話し合いを重ねまして、我々も。ロボピッチャーはロボピッチャーで頑張りつつの・・・
はい。もちろん頑張っていきますが。
ロボピッチャーとは別に、完全におかしなコンセプトのユニットを立ち上げようじゃないかと!
という話になりまして。はい。
えー。この話がそこに至るにはふたつほど、いきさつがありました。
はい。
ひとつはですね、僕が音楽活動をしない時期がけっこう長いんじゃないか?と。ほっとくと音楽しないぞアイツ?ってことにバンド内でもなりまして。
はい、はいはい。まずひとつ、ありますね。
ほら俺も、インタビューとかで「肩書きどうしますか?」って聞かれてさ、「ミュージシャンです!」って胸を張って答えてたんだけれども、最近ちょっとそれも忍びなくなってきちゃって。
ははは。
「株式会社SCRAP代表ってことにしといてください」って言っちゃったりするんですよ。
なるほど。日和ってしまっているね。
よくないね。
そうだね。
また弾き語りのライブはしたりしますけど、それとは別にきちんと音楽を出来る環境を整えようと。
そうですね、ほっとくとロボピッチャーもうっかり長い間休んでしまうしね。
というのがひとつと、もうひとつは、先日のロボピッチャー東京ワンマンライブ。
はい。下北沢440でやりました。
あのチケットを売り出した時期と、東京でのリアル脱出ゲームイベントを売り出した時期がほぼ一緒。
そうだね。
ロボピッチャーのライブは、まあめでたく70人くらい、お客さんが来てくれて。
はい、80人弱くらいかな。よかった。
うん。でも「マジックショーからの脱出」というイベントは、瞬く間に3000枚のチケットが売れまして。
ふふふふ。
で、次にですね、京都でやる「夜の学校からの脱出」ってイベントのチケットを売り出したんですが、2日で、何と2日で、1250枚が完売しまして。
すごいよねー。
・・・もう、なんなんだろう?と。
うん。
あと、僕が東京で「リアル脱出ゲームの作り方」って講演をしたら100人くらい来たんですよ。
うんうん。
その翌日、弾き語りのライブにお客さんが6人しか来ない、っていう事件が。
はははは。まあ・・・これが現実だということでね。
これは良くないぞ!と。これは!
うん。
良くないけれど、集客能力はあるわけですよ、僕が作るコンテンツには。音楽に結び付いてないだけで。
うんうん、そうですな。
そしてネットを見ていると、これをロボピッチャーの加藤がやってる、ってことを誰も知らない。ということに最近思い至って。
そうだね。
ということは、つまり音楽と謎を融合すればいいんじゃないかと。僕が謎を世に打ち出せば、何千人かは集まる。
ふふふ、うん。
そしてまあ、やってる音楽自体は素晴らしいわけですから!
おお。
というわけで、謎で集客して、謎目当てで来た人たちの前で曲も演奏する!もちろん謎も出す!と。
これはすごい。
曲は聴けるわ謎は解けるわで、大喜びですよ。ていうのを、このふたりで延々・・・わりと長い間、話してたよね。
してたね。今年入ってからずっと、どうしたらいいんだろう?っていう話をしはじめてて。
東京でのライブの帰り道にずーっとその話したりしてきて。やっと遂に。
はい、遂に立ち上がりました。
そうして出来たのが、先日ホームページでリリースされました、謎解き音楽ユニット「今宵も誰か死ぬ」!
はい!
通称「こよだれ」ですね。
じゃじゃーん!
じゃーん!どーん!!
ちーん。
・・・なんで今「ちーん」って言ったの?
え?・・・ふふふ。
謎ですか、それがもう既に。
シンバルを控えめにこう・・・ガシャーン!じゃなくて、チーン。
まあええわ。もちろん「おい大丈夫か、ロボピッチャーはやらないつもりなのか」と勘繰る方もおられるかもしれませんが、それは一旦置いといて。
ロボピッチャーはロボピッチャーでちゃんとやっていくからね。
その大前提の元に作られたユニットでありますから。
うん。
「今宵も誰か死ぬ」のホームページにコンセプトやら、バイオグラフィーやら、いろいろ書かせていただきまして。大変満足しております。
あれを読んでいただければね、もうだいたい分かると思います。
ええ、我々のやりたいことは分かるかと。だからね、このユニットの時はロボピッチャーの伊藤ではなくて・・・
はい。
シャーロック伊藤。
そして・・・
そして僕がですね・・・
セバスチャン。
セバスチャン加藤。
そんなたいへん不思議な2人組が・・・
最初はその2人組でやろうとしてたんですが、30代半ばの男ふたりで謎解きエンターテイメントもねえだろうと。
うん、華が足りないね。
それで伊藤くんとミーティングをしている時にたまたま隣にいたSCRAPのスタッフを、パッと勧誘して。
はい。
というわけで「バタフライ」という謎めいた美女も加わりまして。
はい。3人組になりました。
いちどホームページを見てみて、コンセプトなど面白そうだな、と思った方はぜひライブに来ていただけたらな、と思います。
5月15日ですね。
しかしこれ、何がすごいって、ファーストライブにしてワンマンライブっていう。
そうそう。
それもすごいけど、「ライブやります」って発表した日に、いきなり22枚くらい予約が来まして。
いやあロボピッチャーのライブで、ワンマンでも、初日に二十何人という数の予約が入ることはないよ。
ないの?
最高記録更新。
いきなりですか。
はい。
その話を聞いた我々の友人が「絶大な信頼ですね!謎への」って。
ははは。そう、謎への信頼なんだ、これは。
ただ、言っておくと、ロボピッチャーファンで謎ファン、って人もいるよ。少数ですけどね。
そうですね。微妙にそこはかぶってる。
そういう人たちがぱっと予約してくださってますし、謎ファンにもぱっと予約していただきましたし。
うんうん。
おそらくロボピッチャーのファンも何人かは予約していただいてると思います。いろんな場所にとっ散らかっていた我々のコンテンツのファンが、今、ちゃんと集まってきている。
そうですね。同じ人間が作ってるわけだから、ここに集まってお互い仲良くしようよ、みたいなことになったらいいんじゃないかな。
なるほど、なるほどな。
きっと共通する何かがあるはずだから。
そやな。俺もこれまでやってきたいろんな事をひとつの場所に・・・なかなかひとつとはいかないでしょうけど、少なくとも謎解きと音楽を融合させたエンターテイメントの空間を作れたら、と思っています。
そうだね。ぜひ、ロボピッチャーの音楽が好きな方に見に来ていただきたい。
もちろん音楽については伊藤くんと僕とで一生懸命作りますし、謎に関しても、お客さんがライブを見るだけじゃなくて謎解きもして、謎が解けたらバーンと曲がはじまったりするような。
そうそう。
ちょっと新しいエンターテイメントが作れたらなと。
よっしゃ、それでボロフェスタに出ようか!
「こよだれ」で?
「こよだれで」!
無理やろ!
無理か!
いや無理じゃないけど!うーんボロフェスタ・・・地下ステージ、とかな。
狭いとこでも楽しいけど、広いとこでもできるような風に作っていきたいね。
それは難しいね。
武道館!とかね。
ねえ。こないだミーティングでも「そのシステムじゃ武道館でライブができないじゃないか!」って。
そういうとこだけバンドっぽいっていう。まあ、コツコツ育てていきましょう。
コツコツとやっていきますので、ぜひ皆さん謎解き音楽ユニット「今宵も誰か死ぬ」を・・・誰が死ぬんでしょうね?
ねえ。
誰かが死ぬんでしょう。
まだわかんない。
このバンド名決めた時も、ほんとにいい加減に決めたんで、本当に誰かが死ぬのかどうかはまだ定かではありませんけど。
はは。
まあ、そんなのをやっていこうと思いますので、どうか末長くみなさん応援して下さい。
よろしくお願いします。
ちょっとね、今日はロボピッチャーのホームページをお借りしてお送りしました。
ロボピッチャーのライブは今のところ予定はありませんが、なるべく早くまた皆さんの前でやりたいと思いますので。
それでは近々また、この対談でお会いいたしましょう。ロボピッチャーの加藤隆生と、
キーボードの伊藤でした。
ああでも、そしてロボピッチャーであり、「今宵も誰か死ぬ」でいうところの、私はセバスチャン加藤だと。
シャーロック伊藤だと。
そういうことでございます。
ということで・・・
よろしくお願いします!
そんなこんなで新プロジェクト!遂にその全貌が明らかになりました!なりました?なってない?ホームページをすみずみまで見ても謎は深まるばかりですねこれ。
まあとにかく、「今宵も誰か死ぬ」。まだまだ謎に包まれたユニットですが、5月15日は日本音楽史もしくは日本謎解きイベント史にその名を残すパーティーになるんじゃないでしょうか。そんな予感がぷんぷんします。
見逃せませんね!!ってことで以下はイベント詳細です。本気で売り切れ必至ぽいので気になる方はお早めのご予約がおすすめです!(葉)
謎解き音楽パーティ
「今宵も誰か死ぬ case.1」
5/15(土)
OPEN 18:00 START 19:00
前売 2000円 当日2500円
場所 二条nano
ご予約は「今宵も誰か死ぬ」オフィシャルホームページよりどうぞ!
http://koyodare.com/
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