思い起こせば2006年末。ついつい思い立って「毎週更新をしよう!」などと言い出し、その自分たちのあさはかな思いつきに振り回された30代男子2人。
苦しいこともあった。哀しいこともあった。でもやっぱりお客さんの喜ぶ顔がみたかった。でも、とくに怒涛のようなすごいリアクションもなく、粛々と運営されたこの半年間を、愛憎をこめて振り返り、2007年下半期の大ブレイクに備えようといったテイの対談でございます。
加藤(以下) はい。そんなこんなで、なんと半年が過ぎました。
伊藤(以下) いや、まだ半年かとびっくりしました。
うん。バックナンバーを見ると意外にそんなに更新数があるわけじゃないんよね。20ちょっとくらい?
まあそんなもんかな。
特に印象に残ってるのはありますか?
うーん。「ミュージシャンが音楽ライターにインタビュー」かなあ。加藤君と杉岡さんとの対談。
ああ、あれな。大変やった。
地味かもしれないけれど、かなりいい対談やったと思います。
どこらへんが?
意外と普段語られない話を聞けた気がします。
ミュージシャンと音楽ライターがそういう話をしてるってのも画期的だった気がするし。
そうかもな。あれは出口の見えない対談だったけれど、現状の音楽とテキストの関係自体が出口が見えてないからある種のリアリティーが出てた。気がする。
うん。
俺はねえ、ライブレポ塾がなんとなく尻切れトンボになっちゃってるのが気になってる。杉岡さんもせっかくがんばってくれてたのになんかこっちの準備が出来なくてうまく動かなかったなあ。
ちょっともったいなかったなあ。続けていくことでさらに今まで見えてこなかったライブレポの可能性が掘り下げられた気がしてたんやけど。
そうなんよなあ。でもライブレポっていっても個人によって違うし、それを誰に向かって書くかとか、公式HP上で書くのと、個人のblogで書くのと、音楽系サイトで書くのでぜんぜん違うから、「良いライブレポ」の定義が見えなくなっちゃったのよね。
そこは確かにむずかしい。
うーん。何か良い改善策があればいいんだけど。かなりすごいクオリティーのライブレポが何本か届いたから、続けていけたらもっとよかったと思うんだけど。杉岡さんとの結構電話で相談したりもしたんですが、なかなか改善策が見つからず。
今年のスタートは「暗号大捜査会」からでしたね。
あれはなあ、面白かったけれど「わからねえ」とか「もう謎を解くのが苦しみになってきました」とかのうらみつらみのメールが殺到しました。
まあ無理もないでしょう。
僕も解かないとロボピッチャーを脱退してもらいますといわれて苦しかったです。
(笑)。まあでもなかなかみんなを巻き込んで楽しめた企画だったといえるでしょう。最新号のSCRAPでも似たような企画をしました。
結局メンバーが4人ともそろったのは「グッズ対談」の二回だけやったね。
そうやなあ。もうちょっとあの2人には出てきて欲しいが、住んでる場所が少し遠いからなんとなく楽な2人で更新しちゃうんねんな。
でも4人で対談すると面白い化学反応が起こっているのでなるべくやっていきたい。毎回テーマを決めてしゃべっていくとか。
うん。もうちょっとがんばろう。ただ、4人で対談するとテープ起こしが大変やねん。
その辺優秀なスタッフにぜひ助けていただきたいです。
うむ。テープ起こし大好きな方ご連絡ください。
あと、企画がぜんぜんなくなってどうしようって時に「ロボピッチャーが出来るまで」という謎の連載が突然始まりました。
あれな。最初はやむにやまれず追い込まれて書き出したん。
僕は個人的にものすごく楽しんでますけど。「有田編、森編」は僕も知らないエピソードがふんだんに盛り込まれていたので、かなり興味深く読んでます。一般のお客さんがどういう感想を持っているのかをぜひ聞いてみたいですね。
なかなか書いてるのは楽しいんですけどね。時間が取れないのと意外に体力を使うんですよ。昔のことを思い出すのは甘く苦いのです。
ふふふ(笑)。いろんな思い出がセットになって蘇ってきます。
で、その後僕が映像作家の林君とのレトロゲーム対談のテープを紛失するという事件が起りました。
あれは痛ましい事件でした。
まったく。不幸はどこに転がっているかわからないねえ。
これをなんとかプラスにして面白いことをやりたいと思ってるんですけどね。
林君の個展に先月行ってきたけれど、すばらしい作品でした。ぜひなんか一緒にやりたいな。
僕らの世代にわくわく感のある映像というか、懐かしさがループする感じ。
懐かしさのループっていいキャッチコピーやな。林君の作品を捕らえている。
レトロゲーム大会をやりたいねえ。みんなでポートピア連続殺人事件をクリアするとか。
あーなるほど。あーだこーだいいながらみんなで画面を見つめる。
ヤスをかなづちで殴りたいよね。
それはなんか加藤君の今の精神状態が出ている気がする。
バンゲリングベイをみんなでやるとか
ああ、それはバンゲリングベイの真の魅力にみんな気づくと思うよ。
え?!なんで?
それはもうお楽しみ。ふふふ。
そうか。よしレトロゲーム大会はなんとか実現させよう。でかい画面でレトロゲームをやるってのはかなり魅力的だ。そして、満を持してロボピッチャーのラジオコントロールが復活しました
しました!
なんと驚くことに、ほぼノーリアクションでした。
俗に言うスルーでした。
なんでだろう。何が間違っていたんだろう。
何が間違っていたのかはわからない・・・。ラジオをみんなはクリックして聞いてくれているんだろうか。
まだの方はぜひ。ここをクリックしたら4人のだらだらしたトークが聞けます。
だらだらしてるからダメなんでしょうか。
うーん。
まあでも次回からはもっとスピード感を出していく予定なので、その予習としてぜひ聞いてみてください。
はい。そして、最近の大ヒット企画は「ロボピッチャーを一行でえぐり取れ!」でした。
これは予想をはるかに超えた応募数でした。まさかここまでとは思わなかったのでかなりびっくりしました。
もともとは伊藤君と僕で電話で「次どうしよっかー」みたいなだらーっとした打ち合わせで、BBSも盛り上がってないし、読者参加型でなんかできないかなあといっていたらするっと出来た企画でした。
そうでしたね。BBSが盛り上がったのはうれしかった。BBS創設以来はじめてあんなに盛り上がった。
うん。
でもぴたっと止まったけど。
(笑)。BBSでいろんなことを募集するのは効果的なのかな。メールだと他の人がどんなのを送ってるのかわからないけれど、BBSだと他の人の投稿が見えるから参考に出来る。
そうかもね。気軽に書き込めるし。リアルタイムでそれを見られるし。
じゃ、BBSを使った企画をまた考えよう。BBSで大喜利をするとか。
(笑)。おー。じゃあ山田隆夫役を僕がやります。
子作り名人山田君か!
元ずうとるびです。
ははは(笑)。知らんわそんな情報。
まあ大喜利は無理としてもまたなんかやりたいですね。
はあ。で、ここまでの半年を振り返ってどうですか伊藤君。
HPは勢いづいたけど、もっともっと外に出て行きたいですね。
そうやなあ。もともとそういう意図でHPを作ったからね。もっといろんな人と対談したり、コラボレーションしたり、一緒に物を作れたらうれしいな。
「この人とこんなことやって欲しい」とか「私となにかやりませんか?」とかいうご連絡もお待ちしております。
おお。それはぜひぜひ。
それから、もっとロボピッチャーの音楽にちなんだ企画が出来たらなあと思っております。
最近良くDVDの特典で、出演者とか監督とかが実際のシーンを見ながら解説していくやつあるやん。
ああ、あるね。
ああいう感じのことが音楽でも出来ひんのかな。音楽をバックにコメントが流れるという。「お、ここのドラムはいいですね」とか「このメロディーにキーボードのフレーズを乗せるのは大変だったんですよ」とかが入ってるとか。
なるほど。しかしそれは自分たちの作った曲の上に別の音を乗せるという画期的かつリスキーな企画でもあるな。
自分たちの曲の上に別の音を乗せるってのは、確かに無茶な話やな。
ただ、解説ってのはなかなか難しいよね。自分たちの作品を自分たちで語るってのが一番の解説って訳じゃないからな。
まあね。だから評論家っていう職業が存在するんだろうけど。まあ、企画の一つとして検討しようっつう話です。
それから、ロボピッチャーを聞いたことない人でも楽しめるようなHPになればなあと思うんだけど。HPからファンになりましたってなればベストですよね。
それは確かに。blogを読んで興味を持ってライブに来てくれたっていう人は何人かいたけど、HPのコラムを見てライブに来てくれたって話はまだ聞いてないなあ。
そんな人がいたらもう感激です。
うむ。泣くな。
泣きはしないけど。
まあそんな新規顧客獲得キャンペーンにも積極的に参入していこうと。
うん。あと、一行企画のときに出てきた「バビロン博士のwebマンガ」をやりたいと思っております。
おお!それはやりたい。もちろん伊藤君が描いてくれるんやろ?
いや、それじゃあ多分話題にならないと思う。もっと素敵なマンガが描ける人に。
でも伊藤君は四コママンガの大家やん。
えええ(笑)?いや、でももうちょっとストーリーマンガが描ける人のほうが。そして重要な局面でロボピッチャーのCDがポーンと出てくるような感じで。感動的なマンガだと思っていたら実はロボピッチャーの広告だったという。
幸福○科学とか、創○学会とかが出してるマンガみたいな感じ?
こら!そういうのはいっちゃだめ。
むしろこんな感じ。http://www.fujiigumi.com/manga01/kahe_i.php
むー。ここまであざとくはなれん。
つうか、もうこれこそ詐欺なのでは。
加藤君それは言いすぎです。
人の感動を利用する商売っつうのはどうなんかな。
たしかに。バビロン博士はでもロボピッチャーHPの企画から生まれたものだから整合性があるんじゃないかな。
そこで作品としてよければいいのか。
うん。ロボピッチャーから生まれたマンガがロボピッチャーを紹介してもなにも問題ないよ。
たしかに。よし。じゃあ俺が脚本を書くからいいマンガ家を募集しよう。
ロボピッチャーにはマンガ的な要素もあるから、このコラボレーションは何か新しいものが生まれる気がします。
できたらうすた京介さんがいいです。
それが出来たらもう最高です。
無理なら桜玉吉さんでお願いします。
ぜひ!「しあわせのかたち」へのオマージュで。
この企画が形になったら面白いなあ。どうぞ誰かマンガ描ける人ご応募くださいませ。
そして、次回の更新は何にしよう。最近更新日の前日まで何も決まってないってことが続いているからちょっと先を見通して進めないと。
むー。あのさ、俺って、SCRAPっていうフリーペーパーやったり、RADIO SCRAPっていうラジオ番組やったり、ボロフェスタっていうイベント作ったりしてるやん。
うん。
そういうのともっとリンクしたことができひんかなあ。
ほんまやな。なんで今までやれなかったんやろう。
結構SCRAPの愛読者でも僕がロボピッチャーやってることは知らないってことあるんよね。だから、SCRAPのHPとロボピッチャーHPで協力してなんかやるとかさ。
おー。それは出来るものならぜひ。
どうやったらいいのかとかはまた考えるとして、ロボピッチャーHPがそういう僕らがやっているいろんなことのプラットホームになるような場所であって欲しいな。
うん。そういうことを忘れずに、追われてぎりぎりに更新することのないようにがんばっていきましょう。
はい。なんとなく今回の対談は前向きな感じがみなぎっておりますな。
そうでなくてはいけません。
では、そんな感じで2007年下半期もお引き立てのほど宜しくお願い申し上げまする。
それではまた来週の更新をお楽しみに。
最近土曜日に更新が間に合ってなくてすいません。
そこらへんもちゃんとしていきます。
それでは。このへんで。
ちなみに、この対談中に加藤のおばあちゃんが病院帰りに乱入。
バンドの対談してるのか?音楽は大変やね。たくさん人がいるし。
最近は「千の風」とかいう曲が最高やね。
ああやって哀れそうに歌ったらあんたらもええんちゃうか。
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